肌にトラブルがあると、自分に自信が持てない、スキンケアを楽しめないと感じることがあります。肌に合ったスキンケアを選ぶのが難しい、新しい製品を試すのが怖いという悩みも生じます。
肌トラブル時のスキンケアは誰に聞いたら良いのだろう?
アトピーの方を対象とした調査がある(「大人のアトピーの実態と商品ニーズ」アトピー性皮膚炎の症状がある全国の20~60代の女性603名 WEBアンケート調査2018年 TPCマーケティングリサーチ株式会社)。
アトピーの人向けの化粧方法に関する情報源は、「病院の医師・看護師」28%がトップであり、次いで「家族」17%となっている。主な化粧品購入場所はドラッグストア60%、次いでネット購入20%となっている。しかし、化粧品購入時の悩みとして、「『敏感肌用』は高い」や「自分に合った商品の選び方がわからない」が50%以上となっている。
その原因として考えられるのは、多くの医師や看護師はスキンケアの重要性は伝えているが、化粧品の説明までは伝えていない。ドラッグストアは基本セルフ選択である。もちろん、アトピーに良いという表記のある化粧品はない(表示できない)。アトピー性皮膚炎の治療では、およそ8割の患者さんが通院しているため、化粧方法も病院で適切におこなわれることが効率的には良いと思われる。なお、当調査の化粧品使用経験トップ3は、キュレル、アベンヌ、無印良品であった。一方、使用している化粧品への不満点は「肌に合わない(使えない)スキンケア化粧品が多い」と「スキンケア化粧品では肌の状態は改善されない」がどちらも53%であった。
一方、ニキビの方を対象とした調査がある(「大人のニキビケアの実態と今後のニーズ」一年以内に月1回以上、顔にできたニキビで悩んだ経験のある全国の20~40代の女性618名 WEBアンケート調査2019年 TPCマーケティングリサーチ株式会社)。
ニキビ肌のスキンケア方法やメイクアップ方法の情報源は、「WEBの記事、口コミサイト、SNS」といったネット情報が各20%前後とトップで、次いで「知人・友人」14%、「医師」7%となっている。アトピーに比べて、圧倒的に「医師」が少ないのは、ニキビで定期的に通院している人は5%のみで、ニキビのために病院に行ったことがない人は55%いることからも「医師」を化粧品の情報源とする人は少ない。ニキビ肌用スキンケア化粧品で困っている点は、「ニキビが悪化しそう」46%とトップで、次いで「化粧品がたくさんありすぎて選べない」27%となっている。なお、当調査の化粧品使用率トップ3は、ハトムギ化粧水(イミュ)、クリアシリーズ(オルビス)、オードムーゲ(小林製薬)であった。一方、ニキビ肌用化粧品の不満点は「ニキビに対して効果がない」50%強と断トツであった。(効果があれば化粧品分類ではなくなってしまうのだが)
結論、アトピー・ニキビ肌のスキンケアを適切に行うには、適切な治療とともに、スキンケアの指導をしてくれて、製品の事も相談に乗ってくれる病院を探すことである。ホームページにスキンケア情報を丁寧に掲載していたり、待合室にスキンケア関連の情報や製品が展示されていたり、治療オンリーではなく、治療をサポートするスキンケアも大事にしていることを感じる病院を選ぶとよい。
(尚、文章中に記載のある病院とは、病院およびクリニックを指す)
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