スキンキュアサポートのミカタ 独自視点で肌の治療や予防に関連するモノコトを切る

クリニックは化粧品の相談をする場なのか?!

「化粧品」を購入する際に決め手となる情報源について尋ねた調査(スキンケアおよびメイクアップを週に1回以上行う全国の20~70代女性1236人 2020年WEBアンケート【TPCマーケティングリサーチ株式会社】)では、「家族・友人」35.6%と最も多く、次いで、「店頭(商品パッケージ・ポップ)」30.0%、「アットコスメなどの口コミサイト」24.1%「テレビCM」20.7%と続き、「医師や看護師」1.6%である。端的に言えば、医療機関は化粧品選択の決め手にはなっていない。

しかし、肌トラブルの方を対象とした調査(1年未満に顔の肌トラブルを経験し、皮膚の一般用医薬品を使用した経験のある20~50代の女性516名 2017年WEBアンケート【TPCマーケティングリサーチ株式会社】)では、肌トラブルの相談先を聞いた結果、「皮膚科などの医師」44.2%と最も多く、「家族」43.2%、「知人・友人」25.0%、「ドラッグストアのスタッフ」18%、「化粧品カウンター」10.7%と肌トラブルは比較的に医師に相談をしているが、化粧品の相談をしているかは当調査では不明である。

一方、医師視点の調査(皮膚科標榜全国96名医師 2009年郵送アンケート【富士経済】)では、日常のスキンケア指導を実施している割合は84%の皮膚科で実施している。主にアトピー性皮膚炎・ニキビ・接触性皮膚炎・乾皮症にてスキンケア指導をおこない、指導内容はスキンケアの重要性といったカウンセリング的なものから、サンプルを渡すといったセルフ的なものである。つまり、スキンケアも重要とする皮膚疾患においては、情報のバラツキはあるものの多くの皮膚科も情報源となる。

したがって、8割ほどの皮膚科で疾患に応じて何らかのスキンケア指導をしてくれるということになる。しかし、スキンケア指導イコール化粧品相談とはならない。医療用の保湿剤を処方するだけでスキンケア指導とする場合もある。

化粧品の事も相談できそうなクリニックは、院内に化粧品が並べられていたり、スキンケアサンプルを提供されたりする。化粧品相談は治療行為には当たらないが、治療中の化粧品使用は治療に影響を及ぼす可能性があるため、適切にアドバイスいただけるクリニックが望ましいですね。

スキンキュアサポートサービスは、記事の情報及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、責任を負うものではありません。
この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。