SPECIALIST COLUMN 医師ら専門家のスキンケア指導方法

ニキビとアトピー性皮膚炎のスキンケア指導

患者数の多いニキビとアトピー性皮膚炎のスキンケア指導について述べていく。
まず、ニキビ患者様についてであるが、基本的にはニキビができにくいことを確認しているノンコメドジェニックテスト済みの表示のある化粧品の使用を勧めている。
それらの化粧品を用いて、洗浄、保湿、紫外線防御を行う。
洗浄は、泡で洗うものがお勧めなので、泡で出てくるタイプや泡立てネットで十分な泡を作れるものを使用する。
また、朝晩1日2回のスキンケアが必要であるが、必ず洗顔料を使って洗浄する。女性でメイクをしている人は、晩のスキンケアの際にはマスカラや口紅専用のクレンジング剤を使ってきちんと落としてから洗浄するようにする。その後、化粧水で保湿し、保湿が足りないようであれば、乳液も使用する。
現在ニキビの治療の中心的治療薬である過酸化ベンゾイル外用剤は使用すると皮膚が乾燥する副作用が多いため、化粧水や乳液による保湿は大切である。エピデュオゲルなどの強い薬を使っている時は、クリームの使用も考慮にいれるべきと思われる。
朝は、化粧水、乳液の後、紫外線防御の日焼け止めを使うことも推奨する。日焼け止めは日光による皮膚老化を予防する意味があり、皮膚の健康のためには積極的に使用したい。
ニキビ治療後のアフターケアでは、洗浄、保湿、紫外線防御は治療中と同様に行っていきたい。アフターケアで治療薬を使わない場合は、ビタミンC入り化粧水の使用を取り入れることも一案である。

アトピー性皮膚炎では、保湿力の高い化粧品を使うことが大切になる。洗顔料も皮脂を落としすぎない敏感肌やアトピー性皮膚炎用の洗浄力の穏やかなものを使うと良い。
保湿は、化粧水や乳液やクリームなどは保湿力の高いものを選ぶと良い。治療中は病院から出される保湿剤をきちんと使い、アフターケアではセラミドやヒアルロン酸など保湿力の高い成分の入ったものを使うと良い。

角田 美英 先生この記事を書いた人

ニキビなどの皮膚疾患を治療してキレイになること、美容ケアでその年齢なりの若々しさや美しさを取り戻すことは、皮膚を健康にするだけでなく心や気持ちも癒してくれます。
医者の仕事は患者さまを治してさしあげること。治らないとあきらめていた方が健康な皮膚を取り戻されることは、その患者さまにとってはもちろん、伴走者である私やスタッフにとっても最大の喜びです。

当クリニックでは、一般皮膚科の医師として、ご希望される患者さまにより多くの選択肢をご提供するために美容皮膚科を併設しております。エビデンスがしっかりしていて効果がきちんと認められているメニューです。基本的に、保険診療で対応できる疾患には自由診療はお勧めしていません。
お肌、髪の毛、爪のトラブルでしたら、どんな些細なことでもご相談ください。地域のかかりつけ皮膚科専門医として医学的エビデンスのある治療法をご提案させていただきます。

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